
フェルトに合う、おすすめのチャコペンはあるのかな?
こちらの記事で紹介した「フェルトに型紙を写す方法」の一つ、チャコペン。
しかし「チャコペン」と言っても色々な種類があり、どれを選ぶか迷うことも…。
そこで今回は、フェルトに印をつけるならどのタイプのチャコペンがいいかを調べてみました。

おすすめのチャコペンをすぐに知りたい方は、こちらからページの下に飛べます
チャコペンの種類と特徴
まずは一般的なチャコペンの種類と特徴を、ざっくりとまとめてみました。
種類 | 色の濃さ | 線の消し方 |
---|---|---|
鉛筆 | 薄い | 中性洗剤、洗濯石鹸 |
シャーペン | 薄い | 水 |
チョーク | 薄い~濃い | 中性洗剤、洗濯石鹸 |
パウダー | 薄い~濃い | ブラシ、粘着テープ |
マーカー | 濃い | 自然(時間経過) 水 アイロン イレーサー |
この中でフェルト生地に最適なのは、色が濃いかつ自然に消えるものです。
色が薄いと何度も線を重ねるため、生地が傷みやすくなります。
また、水や洗剤を使う場合、特にウールフェルトは縮む可能性が高いです。
よって、この2つの条件を満たしているのはマーカータイプの商品になります。

具体的にはどの商品がいいんだろう?
ということで、代表的な商品3種類を実際に書いて比較してみました。
使用したチャコペン
A.アドガー/チャコエース‐1(太書き・紫)
B.アドガー/ファインマーカー(細書き・紫)
C.サンフェルト/フェルト屋さんのフェルト用チャコペン

A | B | C | |
---|---|---|---|
メーカー名 | アドガー工業株式会社 | アドガー工業株式会社 | サンフェルト株式会社 (アドガー工業株式会社) |
商品名 | チャコエース‐1 紫 | ファインマーカ 紫 | フェルト屋さんのフェルト用チャコペン |
ペン芯 | ポリエステル | ポリアセタール | ポリアセタール |
中綿 | ポリエステル | ポリエステル | ポリエステル |
ペン先の太さ | 太い | 細い | 細い |
自然に消える目安 | 1~14日位 | 1~14日位 | 1~14日位 |
標準価格 | 320円(税別) | 320円(税別) | 500円(税別) |
表で比較すると、大きな違いはペン芯の素材と太さ・価格のようです。
メーカーはCのみ異なりましたが、製造元は同じでした。
BとCはペン芯がポリアセタールとなっており、型紙にインクがつきにくくなっています。

ちなみに、同じメーカーのピンク(0.5~7日で消える)シリーズは、型紙を写している間に薄くなるくらい消えるスピードが速かったです。
そのため、焦らず作りたい場合は紫シリーズがおすすめです。
実験方法
これらのチャコペンでフェルトに印をつけ、線の出方や書き心地、消えるまでの時間をみていきます。
生地はウォッシャブルフェルトとミニーフェルト(ウール60%/レーヨン40%)を用意しました。
実験結果
線の出方・書き心地
ウォッシャブルフェルト

線の出方 | 書き心地 | |
---|---|---|
A | 濃い | 書きやすい |
B | 濃い | 書きやすい |
C | 薄い | 書きやすい |
書きやすさに大きな違いはありませんでしたが、Cは色が薄く感じました。
ミニーフェルト

線の出方 | 書き心地 | |
---|---|---|
A | 濃い | 少し引っかかる |
B | 若干薄い | 引っかかる |
C | 薄い | 書きやすい |
ミニーフェルトの場合、毛が長いため少し書きにくく、線もつきにくくなります。
AとBは引っかかりつつも線は見えました。
一方でCは引っかかりは感じないものの、線はほとんど見えません。
消えるまでの時間
書いてから消えるまでの日数を表にしました。
(左:ウォッシャブルフェルト/右:ミニーフェルト)
消えるまでの日数 | フェルトの様子 (消えたものに〇) |
---|---|
直後 | ![]() |
1日 | ![]() |
5日 | ![]() |
8日 | ![]() |
9日 | ![]() |
13日 | ![]() |
18日 | ![]() |
最も早く消えたのはミニーフェルト×Cで、最も遅かったのはウォッシャブルフェルト×Aでした。
おすすめはどのチャコペン?
ここまでの結果、個人的に最も使いやすいと感じたのはAでした。
Aは線が太いので、細かいパーツや模様を書くことが多い場合はBがいいと思います。
型紙にできるだけインクをつけたくない場合もBがおすすめです。

Cは、色が薄いのと消えるまでの時間が早すぎると感じました。
逆に、ウォッシャブルフェルトに書くかつ作成後すぐに販売したいような作品にとってはいいかもしれません。


値段の差も考えると「フェルト用」と言われるだけの特別な魅力は感じられませんでした…
お気に入りのチャコペンで型紙を写そう
今回は普段何気なく使っているチャコペンについて、フェルトに書いた場合に焦点を当てて比較してみました。
メーカーや気温・湿度などでも結果は変わると思いますが、少しでも参考になれば嬉しいです。

次は白いチャコペンでも比較したい!
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