フェルトのおままごとって洗えるのかな?
せっかく作ったフェルト小物を永く清潔に使うために、気になるのがお手入れ方法。
「手洗い可能」「ウォッシャブル」と記載のある物とない物の違いは何なのか、また「手洗い可能」は洗濯機NGなのか…。
気になったので実験してみました。
「洗えるフェルト」と「洗えないフェルト」の違いは?
メーカー(販売店) | 商品名 | 素材 | 洗えるか |
---|---|---|---|
サンフェルト | ミニー200/400 | ウール60% レーヨン40% | 記載なし |
サンフェルト | ウォッシャブルフェルト | ポリエステル100% | 洗える |
Kフェルト | ウォッシャブルフェルト | ポリエステル100% | 洗える |
ダイソー | フェルト | ポリエステル100% | 洗える(手洗い) |
代表的なものを比べてみると、洗えるかどうかの違いは素材にあるようです。
よって、ポリエステル100%でできているものは洗えるということが分かりました。
ここで新たな疑問が。
「洗える」と謳っているなかでも「ウォッシャブル」「手洗いOK」と記載が違うけど、同じ素材なら同じように洗えるのでは…?
ということで、実際に洗うとどうなるのか実験してみました。
実験内容
代表的な3種類のフェルトを各9×9㎝にカットし、それぞれ次の4パターンに分けて洗濯をしました。
使用したフェルト
A.サンフェルト/ミニーフェルト
B.ダイソー/フェルト
C.Kフェルト/ウォッシャブルフェルト
洗濯方法
①手洗い(おしゃれ着洗剤)→陰干し
②洗濯機(おしゃれ着洗剤)→陰干し
③洗濯機(普通の洗剤)→陰干し
④洗濯機(普通の洗剤)→ガス衣類乾燥機
違いはあるのか…!?
実験結果
①手洗い→陰干し
まずは、ダイソーのフェルトでも推奨されている「手洗い」です。
「推奨されている方法」で洗ってみます
結果
フェルト | 大きさの変化 | 表面の変化 |
---|---|---|
A | 縦横1㎝ほど縮んだ | ボコボコ/毛羽立ちあり |
B | なし | 若干ボコボコ/若干毛羽立ちあり |
C | なし | なし |
Aは、お湯に浸けて押し洗いした瞬間から縮んでいるのが分かるくらい、変化が激しかったです。
BとCはほぼ変化はありませんでした。よく見ると少しだけBの表面に変化があるかな?くらいです。
②洗濯機(おしゃれ着洗剤)→陰干し
結果
フェルト | 大きさの変化 | 表面の変化 |
---|---|---|
A | 縦横1㎝ほど縮んだ | ボコボコ/毛羽立ちあり |
B | なし | 若干ボコボコ/若干毛羽立ちあり |
C | なし | なし |
①と同じく、Aは縮みと表面の変化が気になります。
BとCも①との違いはありませんでした。
ということは、Bも洗濯機OKかも?
③洗濯機(普通の洗剤)→陰干し
②の洗剤を普通の洗剤(液体洗剤)に変えてみました。
結果
フェルト | 大きさの変化 | 表面の変化 |
---|---|---|
A | 縦横1㎝ほど縮んだ | ボコボコ/毛羽立ちあり |
B | なし | 若干ボコボコ/若干毛羽立ちあり |
C | なし | なし |
Aは相変わらず縮みと表面の変化が目立ちます。
B、Cは①②とほぼ変わらない結果になりました。さすがウォッシャブル。
④洗濯機(普通の洗剤)→ガス衣類乾燥機
せっかくなので、最後はガス衣類乾燥機に入れてみました。
結果
フェルト | 大きさの変化 | 表面の変化 |
---|---|---|
A | 縦横1.5㎝ほど縮んだ | ボコボコ/毛羽立ちあり |
B | なし | ボコボコ/毛羽立ちあり |
C | なし | 若干毛羽立ちあり |
Aはかなり縮み、別の素材のようになりました。
Bも表面の毛玉が目立ちます。Cはよく見ると少し毛玉が出来ていました。
同じフェルト同士で比べてみた
同じフェルト同士で比べると、Aはその差が分かりやすく感じます。
一方B、Cは洗濯方法や洗濯洗剤の違いによって大きな差はみられませんでした。
特にCは表面が滑らかで、縮みや毛羽立ちはほとんど無いように見えます。
一番変化の少なかったCに、変化の大きかったAを重ねてみました
CにAを重ねると、その違いがよく分かります。
用途別にフェルトを選ぼう
今回の実験から、自分なりに以下の結論になりました。
結論
フェルト | 洗濯 | 用途 |
---|---|---|
サンフェルト/ ミニーフェルト | × | 洗濯しない物 例:飾り、ディスプレイ |
ダイソー/ フェルト | △ | 清潔にしたい物 洗う頻度は少なくてよい物 例:おままごと、おもちゃ(短期間しか使わない場合) |
Kフェルト/ ウォッシャブルフェルト | 〇 | 清潔にしたい物 何度も洗いたい物 例:おままごと、おもちゃ(永く使いたい場合) |
せっかく作った作品を楽しむために、用途別でフェルトの種類を選ぶのも一つの手だと思います。
例えば、ミニーフェルトはふわっと温かみがあり「フェルトの良さ」が詰まっている生地に感じます。
そのため、洗濯の必要が無い(もしくは軽く拭けば汚れが落ちる)ディスプレイなどに向いていそうです。
対してウォッシャブルフェルトは少し硬めですが洗濯にも耐えられるので、汚れやすく洗濯したい物に使うのが良さそうです。
最後に
今回は「フェルトって洗濯できるのかな?」という疑問から、いくつかの方法で実験してみました。
環境や作品の状態によって差はあるかと思いますが、何となくこんな感じなのか、というイメージの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
コメント
ほー
勉強になりました。
造る(洗う)ときは参考にします。
あまなつさんすごいです(尊敬の目)(キラキラ✨)
手芸大好きさま
コメントありがとうございます。
参考にしてくださるとのことで、実験してよかったです!笑
フェルトのメーカーや環境によっても変わると思いますが、少しでも参考になれば嬉しいです。